旧梅田家住宅

旧梅田家住宅

この建物は、約160年前の江戸時代末期、嘉永年間に建てられた武士の住宅で、市内在府町にあったものを昭和57年(1982)に弘前市が梅田彦一氏から譲り受けたものです。市では、移築・復元工事を行い、昭和60年8月から一般に公開しています。全体的に南面と東面は開口部は多く開放的な雰囲気を持つのに対して、西面は勝手口のほか窓が、1ヵ所、北面は煙出しと思われる高窓を1階に設け、2階の窓を開くだけの閉鎖的なつくりになっています。これは、冬期間の北西からの季節風に対応したものと考えられます。特徴的なのは、建物の建築年及び当初の居住者を推定しうる墨書が調度品に残されており、社寺や城郭を除く江戸時代の建築物では非常に貴重なものです。この調度品は、台所にある大型の戸棚(当時で「風呂棚」という)で、引出しの裏に「嘉永五壬子年森新次郎代云々」と書かれており、置かれていた場所の床板がほかに比べてほとんど汚れていなかったことから、この戸棚は建築当初からその位置で使われていたものと考えられます。また、建物の材料調査や居住者の変遷からもこの時代が妥当と考えられます。

The Umeda House

It was built near Hirosaki castle for a samurai family about 160 years ago.Since there is no ceiling, you can see the framework of the roof from inside the house.